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ピアノをお持ちのみなさんは、どんなインシュレーターを使っていますか?
恥ずかしながら、インシュレーターという言葉をグランドピアノを買うまで知りませんでしたf^_^; 子供の頃はピアノの足の下にお皿みたいなのがある・・・という認識でしかなかったので・・・。
中古のグランドピアノを購入したときに楽器店からはプラスティック製のインシュレーターは無料でお付けしますと言われていましたが、耐震対策のため、インシュレーターは自分で別途用意しました。インシュレーターを選ぶポイントを今回の記事で紹介したいと思います。
当初インシュレーターのことなどは全く頭になかったのですが、銀座にあるヤマハ本店でピアノの購入相談をしたとき、ピアノ本体の見積もりと併せて、ピアノ関連の付属品の案内もされました。 そこでインシュレーターについて説明を受けたのですが、東日本大震災のときに、グランドピアノの足がインシュレーターから外れて、床に穴が開いたケースもあるので、地震対策をするなら、ゴム製のインシュレーターが良いですと勧められました。
ただ、ヤマハ純正品は3万円近くする高額なものでした。ネットなら安く買えるかもと探していたときに見つけたのが、「イトマサ」というメーカーのインシュレーターです。イトマサだと、ネット通販ではヤマハの価格よりかなり安く、ゴム製インシュレーターが買えるので、かなりのお買い得です。
裏がフェルト製とゴム製のどちらを選ぶ?
イトマサの公式ホームページによると、グランドピアノ用のインシュレーターは3種類あるようですが、今回私が購入時に比較をしたのは、「ピアキャッチ」というものと、「スーパーセーフティーインシュ」です。
どちらもゴム製インシュレーターですが、ピアキャッチは裏面がフェルト製で、スーパーセーフティーインシュは裏面がエラストマーというゴム製になっています。購入前にネットショップに問い合わせを出したところ、フェルト製は大きな地震が起きたときにピアノの横滑りがないとは限らないので、地震対策として効果が高いのは、スーパーセーフティーインシュと言われ、私はスーパーセーフティーのほうを購入することにしました。ただ、直下型地震は脱輪の可能性があるということなので、どんな地震にも万全というわけにはいかないようです。
フェルト製については、ピアノ移動が可能となっておりますので、何かしらピアノを動かす機会がある人はピアキャッチのほうがいいかもしれません。
ネット通販の価格が安いのは問題ないのかどうか
イトマサの公式ホームページでは、グランドピアノ用のゴム製インシュレーター価格は15,000円と記載がありますが、ネット通販ではこの価格よりかなり安く買えるお店があります。
値段がかなり違うので、最初は心配でしたが、ネットショップのQ&Aなどを読むと、メーカーからの直接仕入れだったり、通常、一般楽器店で販売されている際に含まれている取付料金だったりが含まれていないことで、安価に提供できるそうなので、価格の安さについてはあまり心配する必要はないと感じました。
実際、届いた商品を見ましたが、特に問題があった点はなく、きちんとしたものが届きました。
ピアノ搬入業者からのアドバイスで結局フェルトを敷くことに
インシュレーターの準備は万全!グランドピアノ搬入時に搬入業者へ満を持して、イトマサのスーパーセーフティーインシュのインシュレーターを渡したところ、業者のスタッフから「このゴム製のインシュレーターだと、何かあったときにピアノ移動できませんよ。インシュレーターの下に雑巾とかタオルを敷いたほうがいいです。」と言われました。「雑巾かタオルって・・・。せっかく生活感のないインテリアにした防音室。そして、グランドピアノの足元にまさかのタオル・・・。いや、それはないっしょ。」と心の中で思い、「フェルトではだめですか?」と聞いたところ、搬入スタッフから「フェルトでもいいですよ。」と言われたので、家にあった黒のフェルトを正方形にハサミでカットして、渡しました。
黒のフェルトは趣味のカメラの写真撮影に使っていたのですが、100均買ったものだったので、まあいいかと。でも、フェルトが家にあってよかったと思いました。搬入途中で、フェルトを買いに行く暇もないし、フェルトがなかったらタオルを敷くことになっていたかもしれません・・・。 ちなみにダイソーでは、最初から18センチ×18センチの正方形にカットされたフェルトが売られているので、事前にわかっていたら、自分で大きなフェルトをカットせずに、きれいな正方形のフェルトを使いたかったです。
ただ、ペラペラのフェルトで果たして、ピアノを動かすことになったときに本当に動かせるんだろうかと・・・と少し疑問は残りましたが、プロの業者のスタッフが大丈夫というなら、恐らく大丈夫なんでしょう・・・と、ここはあまり深追いしないことにしました。
結果的にフェルトを敷くならば、スーパーセーフティーインシュではなく、裏面がフェルト製であるピアキャッチにしておいてもよかったかなと思いました。
ゴム製インシュレーターの注意点と使用した感想
ゴム製インシュレーターはプラスティック製の薄いインシュレーターに比べると、厚みでピアノが少し嵩上げされるので、ペダルの高さが少し変わります。私は最初から、ゴム製インシュレーターを使用したので、ペダル位置の違和感は感じませんでしたが、薄いインシュレーターから変更した方は違和感を感じるかもしれません。ペダルの下にマットを敷いたりすることで、違和感は解消できるようですので、高さがいまいち合わないと感じたら、調整を検討してみてください。
※2024/09/14更新
当初、ペダルの高さはあまり気にしていませんでしたが、ペダルを踏むときに少し硬さを感じるのもあり、ペダルの下に板を置くことにしました。私が購入したイトマサのインシュレーターは高さ約5センチで、キャスターが入る部分の深さは約2.5センチです。単純計算すると、ペダルの位置が2.5センチ嵩上げされていることになるので、その差分が限りなく少なくなるようにしました。ちょうど2.5センチに厚みの板は見つけられなかったので、コーナンで販売している「グレインボード」、「カラー棚板」というものを組み合わせました。ただ、フローリングの上にそのまま置くとペダルを踏んだときに板が動いてしまうので、ダイソーで購入した「クッションゴム」を板の四隅と、長辺の中央に2箇所に貼り、動かないようにしました。また、重ねる棚板にもクッションゴムを貼り、2枚重ねても動かないように固定しました。購入した板のサイズは、600mm×250mm×9mmと600m×250mm×16mmです。下記の画像のような感じで設置した場合、足のサイズ23センチにスリッパを履いた状態で、問題なく踏めました。これまで感じていたペダルの硬さや踏みかえるときの違和感は大きく減りました。板のサイズはバリエーションがあるので、足のサイズや好みの高さに合わせて選んでみてください。
グランドピアノを搬入してから、経験した地震の最大震度は3です。震度3のときは結構大きな揺れを感じて、リビングの棚の上に飾ってあったボードが落ちて、ボードの角がフローリングに直撃し、穴が開きました。心配になって防音室のグランドピアノを見に行きましたが、特にピアノが大きく揺れている様子はありませんでした。以前、防音工事の業者にピアノの耐震対策について聞いたところ、防音室の構造上、地震の揺れには強いようなことを言われました。ただ、グランドピアノのすぐ左側は吸音材パネルの壁で、ピアノとの隙間は13センチ、ピアノの右側は防音室のガラスサッシの入り口で、ピアノからの距離は50センチ強で、防音室はそれほど広くはありません。震度3より大きな揺れが来たときに、ピアノがどのようになるのかわかりませんが、ゴム製インシュレーターの下にフェルトを敷いても、現状、今の防音室で震度3だと、横滑りの心配はなさそうです。