ゆっこのお宝メモメモ

思わずメモメモしたくなる主婦のひとりごと日記です

ピアノ防音室を作ろう! ~遮音性能測定編~

防音室完成後に、グランドピアノを搬入し、周囲を気にすることなく思う存分練習できる環境になりました。

でも、周りに本当に聞こえてないのだろうか?とやっぱり気になります。私が防音工事を依頼したD社は遮音性能の測定については、施主の希望があればやりますというスタンスだったので、防音室完成から3か月後ぐらいに測定をお願いしました。

今回はその様子と結果を記事で書きたいと思います。

騒音元は我が家!?工事1か月後にマンション掲示板にピアノ騒音に関する張り紙

防音室の完成から約2週間後にグランドピアノを搬入しました。搬入後は、思う存分に練習して、ピアノを楽しんでいました。 ところが・・・、それから1か月ぐらいして、マンションの掲示板にピアノの騒音に関する苦情の張り紙がされていました。内容としては、「10月頃からピアノの騒音に関する苦情が複数件来ているため、注意をしてください」というものでした。

ちょうど、私がグランドピアノを搬入した時期とほぼ一致しています。「防音工事がしたのに、うちが原因?施工不良?まさか、それはないよね!?」と思いましたが、念のため、管理人さんに確認をとりました。「苦情はうち宛てでしょうか?」と質問してみましたが、「音の発生源がどの部屋のものからであるということまではこちらでは把握していない」と言われました。

ピアノの音に関しては、私もマンションの1階の外を歩いているときに聞いたことがあるので、ピアノを弾いている方は他の部屋でもいるようです。なので、恐らく我が家ではないだろうとは思っていましたが、心配になり、防音工事業者の営業担当Kさんにすぐ連絡をしました。

測定の結果は問題なし。夜の演奏は12時頃までなら問題ないレベル

遮音性能の測定には、平日の午後早い時間帯に来てもらいました。東京都承認機の測定器で行われ、測定の内容としては、以下です。

・人の耳の感覚の500㎐の周波数でピアノ音を測定
・防音室外の廊下
・自宅玄関前の共用廊下
・上下階の共用廊下

測定当日に弾いた曲は、ドビュッシーのベルガマスク組曲前奏曲(プレリュード)」です。ちょうど測定をしていた時期に練習をしていたのと、ほどよく大きな音が出るため、測定してもらうのに良い曲だと思いました。

測定結果としては、以下の説明がありました。

・防音室内の標準音で80~83dB程度の音量
・大きい音で90dBが2回程発生
・防音室外の廊下で一番大きい音として、500㎐で50dB程度の音量
・上記結果から、防音サッシ部分の遮音性能は40db前後が推定される
・自宅玄関前の共用廊下は暗騒音(自然のざわつき音)が50dB程度の音量

これらの結果を総合的にみて、室内の廊下から上下階等への音の漏れはほとんど考えられないということになりました。ちなみに会話音が平均で60dBとなるため、防音室外の廊下音はそれ以下の音量です。また、自宅玄関前の共用廊下では、ピアノ音が90dBが出ていたとしても、暗騒音が50dB程度あったので、ピアノの音は40dBとなり、暗騒音以下の音量となるため、外部の共用廊下の音が近隣に聞こえることも考えられないということでした。

この環境であれば、夜12時ぐらいまでピアノは弾いても問題ないということで、遮音性能としては十分なレベルとなっており、安心しました。

現時点で苦情なし。音響調整はクッション等で

防音工事から約1年半経過しましたが、現時点でピアノの音に関して苦情を言われたことはありません。夜間の練習が多く、21~24時にかけて弾くことが多い中で、苦情なしなので、防音室の性能としてはかなり良い状態ではないかと思います。

また、グランドピアノ搬入直後のピアノの苦情は、後日理事会の議事録で解決したような内容の記載があり、別の部屋の話だったようです。

ちなみに防音室の音の響きですが、特に耳が疲れることなく、良い音の環境で練習が出来ています。防音工事業者のKさんが測定に来てくれた際に、「ぬいぐるみを1つ置いたりすると、もう少し音の響きが抑えられるかも」というアドバイスがあったので、無印良品で、直方体型のクッションソファをひとつ部屋の隅に置いてみました。音が響き過ぎると感じたときは、家具をおいたり、クッションを置いたりすることで調整できるので、試してみてください。