ゆっこのお宝メモメモ

思わずメモメモしたくなる主婦のひとりごと日記です

気密性の高い防音室の湿度対策!加湿器を使わない冬のピアノの乾燥対策と梅雨の湿気対策

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みなさん、ピアノの湿気と乾燥対策はどうされていますか?

子供の頃は調律などのメンテナンスは親が依頼した調律師さんに任せっぱなし、子供なので、何かアドバイスがあったとしても私の関与はなく、ピアノはただ弾いて練習するためだけのものでした。

でも、大人になって、いざグランドピアノを購入して、メンテナンスの重要性を感じさせられました。自分のお金で買った高い買い物、メンテナンスを疎かにして、ピアノをダメにしてしまってはいけないと日々気を使っています。 アコースティックピアノは生き物と同じです。湿度が高すぎるとカビが生える原因になる、乾燥しすぎると響板が割れる、音が狂うなど、様々な影響が出てきます。

特に防音室は密閉性が高いので、乾燥対策、湿気対策ともに気を使います。

湿度計で管理

ピアノがある部屋は、温度計と湿度計が一緒になった時計を設置しています。家電量販店で1000円ぐらいで購入したものです。精度はどの程度かはわかりませんが、一般家庭で使うなら特に問題がないのではと思って買いました。

ちょうどピアノの購入から約1年が経ちましたが、春から秋にかけては雨が降らなければ、湿度は50%後半から60%前半を表示していました。梅雨の時期は雨が大量に降ると、70%~80%のあたりとウロウロとしています。冬は30%後半から40%前半ぐらいです。

梅雨の時期は除湿対策、冬は加湿対策が必要になります。でも、完全に一定に保つには難しいです。除湿対策はあまり苦労はしませんが、加湿はいろいろと悩ませられましたので、どのように行ったか参考に書きたいと思います。

除湿対策は乾燥剤と換気でOK

私がお願いしている調律師さんから、湿度は50~60%を目安にしてもらえればと言われていました。梅雨の乾燥対策にピアノの中に置く大きめの乾燥剤を2つ、調律師さんから購入しました。ワンシーズン限りの使い捨て商品です。

ちょうど良い湿度になれば、ピアノ専用の乾燥剤でなくても問題はないと思います。私は面倒臭がりなので、床において使う、水とりぞうさんみたいな商品は水を捨てるといった後処理が手間なので、不織布に入った乾燥剤のほうが自分には合っていると思いました。前述の乾燥剤は6月頃からピアノの中に入れて、梅雨の晴れ間はだいたい60%前半を保っていました。

あとは換気をしてくださいというアドバイスがありましたが、窓から入ってくる土埃が気になるので、外と繋がっている窓の換気は基本せず、防音室入り口のガラスサッシをピアノを弾くとき以外は常時開放して換気をしていました。エアコンの除湿機能も使用して良いということだったので、梅雨で雨が酷い日(湿度が80%近くなるようなとき)は、エアコンで除湿をしたりしました。

<2023年6月19日追記>
今年の梅雨は雨が降っていない日でも湿度が高く、湿度計が70%になることが多かったです。去年と同じく、ピアノの中に乾燥剤を入れ、防音室の入り口サッシを常時開放していましたが、それでも、湿度がなかなか下がりませんでした。そこで追加の対策として、防音室のロスナイは入れっぱなしにして、ピアノを弾いていないときに、二重窓になっている共用廊下側の内窓のみを開放したところ、湿度が50%後半から60%ちょうどぐらいになりました。やはり防音室は密閉性が高いので、内窓も閉めっぱなしだと、湿気が逃げにくいようです。二重窓の外側の窓を開けなくとも、内窓をあけるだけで、空気の通りはよくなるようです。

一番悩ましい加湿対策

冬場になると、加湿対策を何もしていないと、湿度計は40%台、もっと悪いと30%後半になってきます。 冬の乾燥を防ぐものとして、一番に思い浮かぶのは加湿器の使用だと思います。でも、ピアノにとってはこの加湿器、良いとも悪いとも言えないものです。広い部屋で、ピアノから遠い場所に加湿器を設置できるなら問題はないと思いますが、6畳部屋にグランドピアノが占領している状態の狭いところで、加湿器を使った場合、結露が発生してカビができる可能性があり、ピアノには悪影響です。 加湿器はスチーム式、超音波式、気化式といろんなタイプがあり、ネットでいろいろ調べた中では、気化式が結露の心配が少なく、一番良いと書いてあったので、初めは気化式の加湿器を探していました。しかし、値段が高い、サイズが大きい、メンテナンスをしないと加湿器に雑菌が発生する等の理由で断念しました。

とりあえず最初の冬は、USB式のミニタイプの加湿器を買いました。充電して、水を入れた器に加湿器を浮かべて、水蒸気を出すというものです。まあ、おもちゃに近いです。それと、コップに水で湿らしたキッチンペーパーを詰めて、部屋の隅に置くということもやりました。結果、この対策はNGでした。加湿器の水はすぐになくなるし、キッチンペーパーを湿らした程度では、全然、加湿になりませんでした。ミニ加湿器はすぐにお蔵入りです。加湿対策にそうこう悩んでいるうちに、冬が終わりかけ、ピアノの音も狂い始めました。

2回目の冬を迎える前にピアノの調律師さんに再度相談して、今度は大きなバケツに水を張って置くのはどうか?と提案されました。コストをあまりかけることなくできる加湿対策ではありますが、万が一地震が来てバケツが倒れたら?とか、水の入れ替えやバケツの清掃は正直面倒だなと思い、とりあえず深型のジップロックコンテナ容器2つに水をはって、ピアノの下に設置、部屋の隅に自然気化式の加湿器を1つ設置しました。1年前の冬の加湿対策に比べては少しマシになったものの、やはり湿度計は50%を切ります。

いろいろ悩んだ末、濡れタオルを干してみることにしました。(上記の対策に追加でやりました。)といっても、防音室の部屋をあまり生活感のある感じにしたくなかったので、大きな物干しを設置することはしたくありませんでした。そこで、ネットで見つけたスチールタイプのふきんかけです。スチールタイプなので、プラスチック素材に比べて高級感があります。フェイスタオルとハンドタオルの中間ぐらいの大きさのタオルを水で濡らして、2枚かけると、湿度が50%を超えるように!1日経過すると、タオルが完全に乾いているので、そのタオルは洗濯機へ、別の新しいタオルを濡らして、ふきんかけにかけるということを今はしています。下記のふきんかけは、縦置き、横置きのどちらもOKです。 使わない季節はクローゼットに片づけられるし、なんなら部屋の隅に置いていても気にならないコンパクトサイズなのも良いです。

もう一つの対策★炭八

部屋の除湿、加湿対策を調べているときに、「炭八」という商品を見つけました。調湿効果があり、湿度が高いときには湿気を吸収、乾燥時には溜めた水分を放出するというメカニズムのようです。半永久的に使えて、天日干しのメンテナンスも不要というすぐれものです。炭八は小型のものから、クッションサイズの大きなものまで、さまざまな形があります。

ピアノの部屋にも置いて使っています。これだけではピアノ部屋の完全な除湿、加湿対策はできませんが、1番大きいサイズの炭八を梅雨の時期に置き始めたときは湿度計の数値が下がりました。寝室や下駄箱、クローゼットでも使っています。寝室は特にもわっとした匂い(夫の加齢臭⁈)が気になっていましたが、炭八を置くと、湿度も下がり、嫌な臭いが解消されました。

クッションサイズのものは、インテリアショップに売っているクッションカバーに入れて使うと、おしゃれに飾ることもできます。