ゆっこのお宝メモメモ

思わずメモメモしたくなる主婦のひとりごと日記です

ピアノ防音室を作ろう! ~リフォーム後の引き渡し&補修編(壁紙クロス) Part6~

いよいよ防音室の最後の補修は壁紙クロスとなりました。 当初、壁紙クロスの職人さんの都合がつかないということで、ピアノの搬入後に補修が行われる予定でしたが、急遽予定が変わり、ピアノ搬入日当日の午前8:30から補修に決定。 ピアノの搬入は11~13時のどこかで到着予定、工務店の社長Aさんにも、ピアノ搬入までには壁紙クロスの補修は終わるから大丈夫と言われていました。こちらとしても、傷のリスクを考えると、ピアノが入ってから補修作業に来てもらうより、その前に来てもらったほうが安心なので、内心ほっとしていたのですが・・・。

この壁紙クロス補修でまたもや一波乱ありました。

怒り狂う職人Sさんとビビる私

今回の壁紙クロスの補修も、前回壁紙施工に来た職人さんと同じSさんが来ました。過去記事にも書きましたが、Sさんは強面職人さんです。補修当日は家には私しかおらず、Sさんと二人きりというのはなんだか落ち着かない気分でした。

朝8:30、約束の時間通りにSさんが来ました。補修してほしい壁紙クロスの箇所はマスキングテープ(マステ)を貼って目印はつけてありましたが、私からSさんに簡単に説明をしました。

すると、Sさんは補修箇所を見るなり、「なんだよ!こんなに酷い状態だとは聞いてないぞ!どうすんだよ、補修じゃなくて、貼替えするしかないじゃないか。」と怒り始めました。さらに、「この状況、Aさんは知ってるのか?」と聞かれたので、私は「いや~、他の職人さんを残して、Aさんは途中で帰ってしまったので、知らないと思います。」と答えました。 私は心の中で、「あ~、やばいなぁ。でも、私が悪いわけでもないし。」と思いながら、「リビングにいるので、何かあったら呼んでください。」と言って、その場を立ち去りました。

しばらくすると、Sさんが防音室内で何やら電話をかけている声が聞こえてきました。話の内容からして、工務店の社長Aさんに電話をしているようでした。はっきりは聞こえませんでしたが、「いったいどうなってるんだよ!壁紙ボロボロじゃねぇか!」とか、「そっちの都合で壁紙を先に施工したのに。この箇所、直すの大変なんだよ。」みたいなことを言っていました。

さらにこのあと、激おこSさんの怒りを冗長させる事案が発生!壁紙を修繕するにあたって、クローゼットの扉代わりに取り付けたロールスクリーンを一旦取り外す必要が出てきました。しかし、このロールスクリーンがなかなか外れません。私がSさんにロールスクリーンの説明書を渡したり、Sさんが試行錯誤しているうちに、メカが180度反対向きについていることが発覚し、Sさんの怒りは頂点に達しました(泣)Sさんは「これ取り付けたのTさん?」と質問してきました。Tさんとは高齢職人のTさんのことです。私が「はいそうです。ちなみにメカの向きはあとで直してもらえますでしょうか?」と聞くと、Sさんはめっちゃ怖い顔で「はぁ?」とだけ言いました。

とりあえず、Sさんはそのあと、ブツブツ文句を言いながらも、作業はしてくれていましたが、10:20頃になっても、作業が終わる気配がありません。ここからは、Sさんと私の会話です。

私:「あの~、今日このあとピアノの搬入があるのですが、作業終わりそうですか?」
Sさん:「えっ!?ピアノの搬入なんて聞いてないぞ!どういうことだ!」(怒り爆発)
私:「Aさんに搬入があることは伝えていて、Sさんに事前に伝えてくださいとい言ったのですが、Aさんから何も聞いてないですか?」
Sさん:「そんな話、一言も聞いてない。で、何時に来るんだよ?」
私:「早ければ11時です。」
Sさん:「なんだよ~。もうすぐじゃないか!とりあえず急ぐけど、最悪搬入してもらいながら、補修の作業を続けることになるかもしれない。」

「あ~、やってしまった。もうだめだ・・・。どうしよう。」と私はこころの中で思いながら、「Aさんは恐らく、わざとピアノの搬入の話をしなかったのでは?」とSさんの一番最初に壁をみたときのご立腹ぶりから、そう思いました。Sさんの性格なら事前に搬入のことを知らされていても、補修当日にピアノの搬入があるなんて言われたら、怒っていただろうと・・・。 でも、もはやどうすることもできないので、何か自分にもできることはないかと思い、防音室の床清掃をすることにしました。 本来、施主の私がやることではないのですが、ピアノの搬入業者が来てしまったら、どうしようもないので、クロスの貼替えで出てしまった粉塵やごみを掃除機で吸いとったり、床を拭いたりして、Sさんには補修作業に専念してもらうことにしました。

補修作業中にピアノの搬入業者到着

ピアノの搬入業者の到着は最短11時でしたが、その予定よりも早く10:45頃にピアノの搬入業者が到着してしまいました。インターフォン越しに「すみません!今、部屋の補修中なので、少しだけお待ちいただけますか?」と言って、待機してもらうことにしました。

といっても、いつまでも待ってもらうわけにはいかないので、Sさんに「ピアノの搬入業者が来てしまいました。あと作業はどれぐらいで終わりますか?」と確認。Sさんは「そこまで時間はかからないけど、搬入業者に最大どれぐらい待てるか?と、業者もピアノを降りしたりする準備があるだろうから、それらを先に進めるように言っといて。あとは、どうにかする。」と言われたので、とりあえず、マンションの1階まで降りて、ピアノの搬入業者のスタッフに確認したところ、30分ぐらいなら大丈夫と言ってもらいました。

このとき、ちょうどマンションの管理人さんと鉢合わせになり、「このトラック、いつまで停まってる?」と聞かれてしまいました。その日にグランドピアノの搬入業者が来ることと、エレベーターの使用があることは事前に伝えてありましたが、やはりトラックが大きく、通行の妨げになるので、なるべく早く搬入作業を終えてほしいようなことを管理人さんから言われてしまいました。

三つ巴の状態になってしまった私は、とりあえず、Sさんに「30分ぐらいは待てるようです。」と伝え、Sさんは補修作業に専念、私は掃除をすることに徹して、なんとか30分以内に作業を終えることに成功しました。Sさんはボロボロになってしまった壁紙を全く分からないレベルにとてもきれいに直してくれていて、本当に助かりました。

最後は強面職人Sさんとほっこり世間話

Sさんにビビりまくる私でしたが、防音室の掃除を手伝っているときに、私が「ここはもう掃除をしても大丈夫ですか?」とか、「これはもう使わないものですか?私が触っても大丈夫ですか?」とか聞きながら作業をすすめていたところ、Sさんも「こいつは意外と使えるぞ!?」と思ってもらえたのか、Sさんは作業をしながら、ちょっとした世間話をしてくれるようになりました。

昔は車の板金の仕事をしていたそうで、傷や凹んだ箇所を徹夜で急遽直すみたいなことも多く、大変だったといような話をしてくれました。 だから、今回の壁紙の急ぎの補修みたいなのも、別に珍しくないんだよね~とか。 怖いだけのSさんと思っていましたが、ちょっとした親近感がわいた瞬間でした。そして、どさくさに紛れて、ロールスクリーンのメカのことを聞いたところ、Sさんは「さっきのメカの向きはちゃんと直しておいたよ。他の箇所のロールスクリーンは大丈夫だった。」と言ってくれました。いやはや有難い限りです。そして、「こういうのはねぇ、ちゃんと専門のところに頼まないとダメだよ。」と優しめの口調で言ってくれました。

特にご機嫌を取ろうとは思っていませんでしたが、急ピッチで作業をして頂いて、しかもとてもきれいに直してもらったので、家にあったストック用のチョコレートとお茶2本を持って帰って頂きました。私が「チョコは好きですか?」と聞いたら、Sさんは「大好き!」と言って、もらったチョコレートを見て、鬼の形相だったSさんも、ちょっと嬉しそうでした。

仕事とはいえ、やはり労いや感謝の気持ちは大切だと感じた瞬間でもありました。

補修の反省点

防音工事業者の営業担当の方からも、ピアノの搬入日は事前に決めてもらって問題ないと言われていたので、ここまでゴタゴタしてしまったのは業者の責任でもあると私は思っていますが、ピアノの搬入日は補修が完了してから決めるべきだと改めて思いました。

やはり工事が終わってみるまで、どれぐらい補修が発生するかは誰にもわかりません。また、新築マンションの内覧会のように、かなりの世帯数があって、あらかじめ相当数の補修があるだろうと見込まれている場合は、事前に専門リペア業者の予定を確保しておくといったことはできるのだと思いますが、個人宅のリフォームとなると、発生するかしないかわからないであろう補修のために、専門業者の予定を確保するのは難しいと思います。

私のピアノは趣味で、多少ピアノの搬入が遅れたとしても、それほど大きな問題ではなかったので、焦らずに工事の引き渡しが無事に終えてから、搬入日は決めるか、もしくは補修の状況が芳しくないと判断した時点で、楽器店へ搬入日の変更をお願いするべきでした。ただ、変更にあたって手数料が発生した可能性はあるので、そのあたり何日前までに申し出るべきか、搬入の予約をしたときに確認しておけばよかったなと思います。 リフォームに合わせてピアノのような大型楽器を搬入される方は、こういったトラブルも予測しながら、予定を立てるように気をつけましょう。