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ピアノの鍵盤を押さえるときは指は必ず1本だけを使うと最近まで思っていました。
ラフマニノフの鐘やショパンのノクターン第20番の嬰ハ短調遺作をおさらい練習する中で、ピアノの先生から「深みのある音を出したい場合は、ピアノの鍵盤を複数本の指で弾いてください」と言われました。複数の鍵盤を1本の指で押さえるというのは和音の多い曲でやったことがありましたが、1本の鍵盤を複数本の指で押さえるというのは、目から鱗でした!!
たとえば、ラフマニノフの鐘では冒頭の出だしで、フォルティシモで「ラ、ソ、ド」と弾く箇所があります。この「ラソド」の音は右手も左手も、指1本で押さえていました。でも、この「ラソド」、先生からは親指、人差し指、中指の3本を使って、1音ずつ弾いてくださいと言われました。最初は、「えっ!?3本指で?」と思いましたが、ラフマニノフの鐘の荘厳な感じを出すには、指を3本使う必要があるそうです。実際にやってみると、確かに1本指だけで弾いてたときとは違って、大きな音が出るし、音の深みもありました。
↓ラフマニノフの練習記録の記事です。 yukko-de-memo.hatenablog.com
ショパンの遺作でも、3箇所ほど、複数本の指で鍵盤を押さえたほうが深みのある音が出て良いということでした。具体的には、下記の3箇所です。
17小節目(右手)の最初の「レ」の音を親指と人差し指の2本で押さえる
19小節目(右手)の2番目の「ラ」の音を中指と薬指の2本で押さえる
44小節目(左手)の最初の「ソ」の音を中指と薬指の2本で押さえる
音に深みが出ることで曲の印象も大きく変わったと感じます。他の曲でも応用ができるものだと思いますので、深い音を出してみたいと思ったら、試してみてください。