ゆっこのお宝メモメモ

思わずメモメモしたくなる主婦のひとりごと日記です

グランドピアノの搬入経路の下見とピアノのサイズ

さて、マンションにグランドピアノが入るのかということで、購入予定の楽器店が契約している運送会社に搬入経路の下見に来てもらうことになりました。

下見の費用、下見のときに聞いておいたほうがよいことなど、いろいろまとめてみました。

搬入経路の下見の費用は?

下見の費用に関しては、楽器店によって対応が異なります。 インターネットで調べると、たいていは下見の料金がかかります。相場的には3000円+消費税みたいな感じです。

私が購入を検討していた楽器店で下見の相談をしたところ、下記のパターンでした。

  1. 購入してくれるなら無料にする
  2. 有料だけど、ピアノ購入時に下見料を値引きする
  3. 本来有料だけど、購入を検討してくれるなら無料にする

有料と言われたところは、相場の値段と同じでした。1番と3番のケースについて、購入してくれるなら、検討してくれるならと言われるとかなりプレッシャーになりますよね・・・。でも、私は防音室が作れないとグランドピアノは置けないので、リフォームの許可がでなければ買うことはできなくなると説明したら、お店の方からは「うちで買ってほしいけど、もしダメだったときは気にしないでね」と言ってくださいました。

なので、無料にしてもらった場合、絶対にそのお店で買わなければといけないという話にはならないと思うので、そこまで心配する必要はないと思います。搬入経路はとても大事なことなので、有料、無料にかかわらず、必ずお願いしましょう。

また、楽器店によって取引している運送会社は異なり、運送会社の技術力によっても、搬入方法が変わることもあるので、A社でこの方法がOKだったから、B社も同じ方法でOKとならない可能性があります。 購入を考えているお店を絞り込みしたら、それぞれの運送会社に下見に来てもらうようにしたほうが良いです。また、お店が違っても同じ運送会社を使っている場合があるので、もしそうなった場合は、お店にどうしたらよいか相談したほうがいいと思います。

いざ下見!運送会社は何をチェックしてる?

下見に来てもらった運送会社の様子を見ていると、だいたい↓のようなことを確認しているようです。

  • マンションの入口(階段の有無、スロープの有無など)
  • 共用廊下の広さ
  • エレベーターの大きさ
  • 玄関の大きさ
  • 室内廊下の広さ
  • ピアノ設置部屋までの経路
  • ピアノ設置部屋の入口(ドアの高さや幅)
  • ピアノ設置部屋の広さ

など、です。

これらの結果によって、エレベーターで搬入するのか、クレーンで搬入するのかなどが決まります。クレーン搬入なら、共用廊下側からなのか、ベランダから搬入なのかといったところも決まります。

下見の結果と運送会社へ確認すべきこと

私の場合、購入を検討している楽器店が2店舗あったので、2社の運送会社に下見に来てもらいました。

どちらの運送会社からも「エレベーター搬入OK」との回答でした。では、いったいどれぐらいのグランドピアノの大きさがエレベーターに乗るのかというと、エレベーターのサイズには規格というものがあり、余程の特注品(一般集合住宅ではまず特注品はないらしいです)でない限り、乗車定員人数、重量制限を聞いたら、このサイズのエレベーターであるというのがわかるようです。

我が家のマンションは、9名定員の重量制限600kgの奥に長い長方形タイプです。サイズとしては、↓になります。

入り口寸法 幅×高さ(mm):800×2000
エレベーター内の寸法 間口×奥行×高さ(mm) 1050×1520×2200

このサイズだと、グランドピアノの鍵盤を下にして、縦にして運べば「ヤマハのC5クラス」サイズまで載せられると言われました。ストレッチャー用のトランクルームも解放することなく運べると言われました。トランクルームを使うケースはほぼないそうです。ただ、ネットの事例だと、トランクルームを解放して載せた例もあるみたいなので、運送会社からトランクルームを見せて欲しいと言われたときのために、管理人さんにトランクルームの鍵を開けてもらえるように下見に来てもらう時間帯は調整したほうが良いと思います。

ピアノメーカーによって、ピアノサイズは若干異なりますが、ヤマハの場合、コンパクトグランドピアノ(GB1K)を除いたC5クラスまでなら間口が149センチです。間口とは、ピアノの横幅ですね。鍵盤とその横の黒い木製部分を合わせたところです。ピアノの養生を入れても、エレベーターの奥行152センチ以内に収まるようです。 ピアノの奥行はサイズによって変わりますが、C1クラスで161センチ、C5クラスで200センチです。エレベーターの内寸の高さは220センチありますので、C5まで載るということでした。ただ、エレベーターの入口部分は200センチしかありません。C5クラスだと、ぎりぎりの高さですが、これはピアノを斜めに傾けて、エレベーターの中に入れるそうです。

私の場合、C1クラスかC2クラスを希望していたので、エレベーターに載せること自体は余裕ですと言われました。

このあとは、共用廊下、玄関、室内廊下など、いろいろ確認してもらうことになります。 私の場合、防音室の工事を予定していたので、運送会社の担当者には防音室の設計図面も一緒に見てもらいました。防音室の話はまた別の記事で詳しく書きますが、できれば下見の時点で設計図はあったほうが良いです。見積&設計図を作成してもらうだけなら、ほとんどのリフォーム会社が無料で対応してくれますので、防音室を計画している人は是非この段階で用意しておきましょう。

楽器店が提携している運送会社はピアノの運搬はプロなので、防音室への搬入も経験があることが多いです。図面を見せると、部屋の大きさを見て、室内に入るピアノのサイズ、ドアの位置、大きさなどもアドバイスをしてくれます。

ただし、リフォーム会社の図面は仮の図面と考えたほうがよいです。特に現地調査前の段階で作った図面の場合は、実際の寸法と違うこともあります。運送会社は図面通りで設計されるという前提でのアドバイスになりますので、最終的に部屋に入るピアノの大きさは、リフォーム会社にも最終確認をしたほうがよいです。ちなみに、防音仕様にすると、元の部屋より床面積が小さくなります。我が家の場合は6畳の洋室を防音室に改装予定で、改装後は4~5畳程度になるでした。部屋の形や柱の出っ張りなどで異なると思いますが、防音室改装後にC3クラスまでなら設置可能と判定して頂きました。

ドアの位置、大きさについては、この位置にないとダメとか高さは最低いくら以上必要というのも教えてもらうことが出来ます。あとは、防音室の床が廊下より高くなるといった場合も伝えておいたほうがよいです。私の場合、引き違いのサッシを予定していたので、あまり問題になりませんでしたが、片開きの開きドアで、床が高くなる場合は防音室設計後に再度、下見をする必要があると言われました。搬入の難易度が高くなるため、搬入当日の運送スタッフの人数などに影響してくるそうです。

他にもエアコンの設置有無もアドバイスがありました。私の場合、防音室にする予定の部屋は物置き部屋だったのと、北側に部屋があり、夏でもそこまで暑くないという理由で、エアコンをつけていませんでした。部屋が広いとピアノ搬入後でもエアコンの設置は問題ないですが、4~5畳となると、ピアノ搬入前にエアコンは付けてくださいと言われました。ピアノ搬入後だと、ピアノを移動する必要があり、お金がかかりますと・・・。エアコンはピアノを入れてから考えようと思っていたので、これは盲点でした。

なので、防音室を作ってピアノを入れる場合は、運送会社の担当者にいろいろ気になることを質問してみるのが良いです。