ゆっこのお宝メモメモ

思わずメモメモしたくなる主婦のひとりごと日記です

ピアノ防音室を作ろう! ~工事業者最終決定編~

防音工事業者の調査、見積依頼、ショールーム見学と行い、どの業者に工事をお願いするかいよいよ決める段階までやって来ました。家の購入(特に注文住宅)やリフォームは、たとえショールームを見たとしても、それと同じものをコピーして作るわけではないので、本当に完成品は希望通りのものになるのだろうか・・・?という不安でいっぱいでした。失敗すれば目も当てられないので、人生の一大決心です。洋服なら試着して、これは自分に似合う似合わないを選べますし、車だと、試乗して運転のしやすさなどを確認できて、同一のものが購入できるので、そういった商品の購入に比べて、オーダーメイドの家やリフォーム関連の買い物は本当に難しいと思いました。

では、最終的にどのようにして工事業者を決定したかを細かく説明していきたいと思います。 ちなみに結論から言うと、D社に決定しました。 A~D社の情報は過去記事をご参照ください。

yukko-de-memo.hatenablog.com

D社に決定!決め手は豊富な実績、技術力の高さと担当者との相性

D社は防音工事では老舗業者です。放送局のスタジオや音楽ホール、高速道路などの防音工事に至るまで様々な分野を手掛けています。実績の豊富さと会社規模からいうと、安心度は抜群でした。リフォームのトラブルで、工事代金の半金を前払いしたのに、会社が倒産した・・・なんて事例をネットで見かけましたが、そんな心配をすることはなさそうだと思いました。防音工事の業者を調べていると、社員数人で運営しているというのは結構普通にあります。規模が小さいから資金繰りに問題があるわけではありませんが、依頼するほうとしては少しでも安心したい気持ちがあり、その点でD社はポイントが高かったです。

そして、技術力の高さも決め手の大きな要因です。6畳の小さな部屋に防音室を作るので、多少狭くなるのは仕方ないとしても、高い遮音性能を維持しつつも、部屋もあまり狭くならないようにしたいというのが本音でした。現地調査をお願いした4社の中、床面積を一番広く作ってもらえること、遮音性能もD60以上を出せること、工事金額も高すぎず安すぎずで、私の希望を最大限に叶えてくれると思いました。

あとは、担当者との相性も決め手の要因です。ザ・営業マンという感じではなく、物腰やわらなかな感じで、こちらの話もしっかり聞いてくれるという点で話しやすいというのも良かった点です。

A社を選択しなかった理由

防音性能の技術としては、しっかりしていて信用できる業者だと思いました。 ただ、現地調査を依頼した業者の中では、床面積、天井高ともに一番部屋が狭くなるのがネックでした。また、セミオーダーメイドの防音室の遮音性能はそれ単体でD45を保証、あとは自宅マンションの遮音性能がプラスされるということで、私の家のケースだと合算して、D55程度が想定されるとのこと。また、D55程度の遮音性能の場合、22時を超える演奏は隣人の生活スタイルや周辺の音環境等に左右されるぎりぎり微妙なラインという回答でした。なので、遅くまで演奏を希望していた私にとっては難点でした。

また、セミオーダーで工期が短いといっても価格は特段安いわけではありません。私が防音室にと考えていた部屋は梁が多く、その場合は資材の加工にお金がかかるということで、他社の完全オーダーメイドの工事価格より高かったです。ちなみにA社の完全オーダーメイドは約350万円程度の見積を提示されました。この価格の高さは工事をする職人さんが自社専属だからだと思われます。他社の場合は、工事は取引のある工務店に発注するというスタイルだったので、この点でも価格差が出るのだと思いました。 あと、エアコン取付はA社の防音壁貫通など特殊作業が発生するため、家電量販店の取付は不可と案内されました。なので、家電量販店で安くエアコンを買うといった選択肢がないのも難点でした。

B社を選択しなかった理由

B社は、工事を最終的にお願いすることになったD社と最後まで迷いました。価格は現地調査をお願いした4社の中では最安値、そして設計兼営業担当の方は提案力があり、私がここはできればこういう感じにしたいのですが、可能ですか?という質問すると、出来ること出来ないことをしっかり検討して、なるべく私の希望が叶うような形で、いろいろ考えてくれる方でした。会社の規模としては小さいですが、防音工事の実績もかなりあります。

でも、お断りすることになった理由は2つあり、1つ目は工事の契約時期でした。分譲マンションの場合、リフォームは理事会による承認制です。承認が下りなければ工事をすることはできません。他3社はリフォームの工事申請書を提出する時点で、工期の仮押えができ、理事会で承認後に正式契約を締結するので良いと言われましたが、B社に関しては正式契約をしないと工期を押さえるのはできない規則になっているということでした。過去に防音工事のリフォーム申請許可が下りなかったケースはなかったそうですが、承認前に正式契約することは、違約金発生などのリスクが伴うので、それは出来ないと思いました。承認後に正式契約を結ぶことも考えましたが、そこからスケジュール調整となると、工事開始が遅くなる可能性があるのと、正式な決定した工期を理事会に再度連絡するという手間があり、お断りする理由の1つとなりました。2つ目の理由は、換気用ダクトを通す位置が希望に合わなかったことです。最初の提案では、クローゼットを無くして、その部分に換気用ダクトを通すというものでしたが、クローゼットはどうしても作りたいという希望があったので、他の場所にできないかと伝えたところ、防音室入口の天井付近にダクトを通すと言われました。その場合、ダクトの部分は下り天井になり、やや圧迫感を感じるかもしれないということでした。部屋の広さも重要視しており、この点が懸念事項となり、お断りとなりました。

ちなみに換気ダクトを作る話はB社に限った話ではありません。防音室を作る場合、防音工事前の部屋にある換気口は音漏れの原因となるため、使えなくなります。そのため、他社も換気ダクトは別途新設されますが、B社はそのダクトの位置が希望に合いませんでした。

工期の契約に関しては一戸建てで、リフォームの許可が不要なケースだったら、問題ないと思います。

C社を選択しなかった理由

C社に担当者の方がかなり忙しく、見積提案に3週間要するということもあり、B社かD社のどちらかでほぼ心は決まっていたため、見積書を見る前にC社は選択肢からほぼ外れていました。 なぜ、見積を見る前にC社は検討対象外になったかというと・・・、担当者の方との相性でした。防音に対する知識が非常に高く、とても職人気質な方でした。ただ、こだわりが強すぎるあまり、こちらの要望を伝えづらいと感じてしまったのが理由です。誠実で曲がったことが嫌いという良い人ではあったのですが、自分との相性を考えるとお願いするのは難しいと感じました。でも、防音工事の技術力はありそうな会社だったので、相手に圧倒されることなく、自分の希望や意見をはっきり伝えられる方なら、良いと思います。