ゆっこのお宝メモメモ

思わずメモメモしたくなる主婦のひとりごと日記です

フローリングや木部製品の補修技術を学ぶ!ウッドリペアマイスター2級認定講座の受講

DIYにはほとんど興味がなかった、ないというよりも苦手で、こういうものはプロにやってもらうのが一番と思っていた私ですが、防音室の工事をしたことがきっかけで、DIYにちょっと興味を持ちました。その中でも、防音室のフローリング床の補修に来てくれた女性スタッフの素晴らしい補修技術に感動し、少しでもマネできないかと思って、ネットでフローリングの補修について調べていたところ、「ウッドリペアマイスター認定講座」というものを見つけ、興味本位で受講してみることにしました。その講座の内容について、今回レポートしたいと思います。

座学と実習で技術を学ぶ。講座の最後には認定試験あり。

全国ハウジングマイスター協会が主催する講座で、全国の主要拠点で講座が開催されていますが、私は東京開催の講座に申し込みし、新宿のHIPSというインテリアスクールで受講をしました。私が受講した時期は2022年で、講座の費用は、税込み41,800円です。

講座時間は約4時間半で座学と実習があります。座学よりも実習時間のほうが長いので、技術をしっかり学べるという印象でした。定員15名に対し、約12名ほどが参加。そのうち、女性は私含めて4名ほどでした。(人数は記憶が不確かでちょっと曖昧です。) そして、私以外の参加者はみなさん、住宅関係の仕事をしていました。不動産業だったり、旦那様が大工さんでリペア技術を学んで家業を手伝いたいと考えている方など、いろいろでした。趣味でやってみたいというのは私一人のみ。でも、たまに興味本位でやりたいという方もいるようです。

座学ではキズの種類、色の基礎知識、補修ツールの用途などを簡単に学びます。そのあとは、講師の先生の補修方法を見学し、自分でやってみるというスタイルです。講座では、凹みキズと打痕キズについて実習があり、実習に使用するツールは1名につき1セット準備されています。

凹みキズのほうは、熱で溶かしたワックスを充填して、余分な箇所を削り、その後、専用の液体やスプレーで仕上げをし、最後に温風ドライヤーを当てます。こちらのキズに関してはそれほど難しい作業ではなかったのです。

凹みキズにワックスを充填
凹みキズを補修後の板(傷跡はほぼ分かりません)

次は打痕キズについての実習です。打痕キズは凹みキズに比べて補修難易度があがります。 打痕キズは、まず凹んだ部分をそのまわりを彫刻刀で刻みを入れていきます。刻みの入れ方もコツがあり、ただ掘ればいいというものではなく、長さや太さを不規則に削ることで、このあとワックスを充填して後処理をしたあと、周囲となじみやすくなります。

補修前の打痕キズ

刻みを入れたあとは、刻みで出た木くずをハケできれいにはらって、ワックスを充填します。ただ、打痕キズのワックスの充填は基本的に色合わせが必要になり、単色ワックスではできないことがほとんどです。色合わせが一番難しい作業のようで、フローリングの色に近い色を作るのは実習でもなかなか難しい作業でした。色の3原色などを理解していると、理解が少しスムーズになります。

講師による色合わせの解説

フローリングに合わせた色を作ったら、こちらを傷の部分に充填します。このあとの処理は凹みキズとほぼ同じです。ただ、一つ違うのがスプレー仕上げの前に木目を描くという作業があります。これもまた少し難しい作業です。木目はアクリルラッカーベース固形塗料というものを使い、色も何種類か入ったカラーパレットを使用します。NCソルベントという溶剤を使って、カラーパレットの塗料と溶かし、細めの筆で木目を描いていきます。筆の動かし方にコツがあり、筆先のみをフローリングにあて、素早く線を書きます。ここで、筆がべたっと当ててしまったり、1か所に長い時間あててしまったりすると、不自然な木目になってしまいます。

補修後の打痕キズ

実習の最後は認定試験があります。認定試験といっても、そこまで難しいものはありません。筆記試験のみで、講座で配布されたテキストを見ながら解答してOKです。ちゃんと講座を聞いて、テキストを見れば解答できるものばかりなので、心配する必要はありません。 認定試験に合格すると、後日自宅に認定証が送付されてきます。もちろん、合格はしました。

プロ厳選のリペアツール販売もあり

講座に参加すると、講師の方が厳選したリペア用のツールセットを購入できます。2種類あり、値段としては結構しますが、せっかく講座に参加しましたし、今後自宅で補修するとなったら、このツールを使って直したいと思ったので、安いほうのツールを36,300円(税込)で購入しました。ツールは後日、宅急便で配送してもらえます。セットの内容としては、講座で使用したものと同じものを購入できます。

なお、フローリングの木部などをきれいに補修するには、こちらのリペアツールを購入したほうが良いです。我が家にはマンション購入時に施工会社から支給されたメンテナンスキットがあり、その中にフローリングを補修する道具も入っていました。シェラックという充填剤がセットに入っていて、この充填剤と電気コテだけしか入っておらず、何度か使ったことがありますが、下記画像の通り、いかにも補修しましたという跡になり、きれいに直せませんでした。

シェラックで補修したフローリング

講座で販売されているリペアツールはとてもキレイに直せます。自分で同じものを揃えるとなったら大変だと思うので、講座に参加した特典で購入できる厳選ツールを買ったほうがお得だと思います。

講座で使用したフローリングは持ち帰りOK!自宅で練習してみよう!

講座で使用したリペアツールは購入する必要がありますが、練習に使ったフローリング板は持ち帰ることができます。なので、リペアツールを買ったら、何度か家で練習してみるとよいと思います。

私は、ちょうど自宅のフローリングで直したいところが何か所かあったので、購入したリペアツールで補修をしてみました。さきほどのシェラックで補修して失敗に終わったものをやり直してみました。色あわせがやはり一番難しかったですが、シェラックで直したときよりは断然きれいに仕上がりました。 細かな傷はところどころ新たに見つかるので、購入したツールを使って、今でも直したりしています。

ちなみにフローリングの補修で一番難しい色は白だそうです。オフホワイトだったり、少しグレーがかった白だったり、ひとくちに白といっても、微妙に違いがあり、単純に白のワックスを使うだけでは直せず、他の色と調合して、元のフローリングの色に合わせた白を作るのは結構大変ということでした。

また、フローリングではありませんが、自宅の居室のウォールドアの一部がめくれていたので、この補修方法について、講師の方に教えてもらいました。このようなめくれた箇所は特別なリペアツールは不要だそうで、めくれたところに木工ボンドを塗りこみ、手で押さえながらドライヤーの温風をあてると、くっつくようです。教わったとおり、めくれた部分を直してみましたが、完全に元通りとまでいかないものの、しっかりとめくれた部分が貼りつきました。木工ボンドを塗る際は、厚紙などにボンドを出して、隙間に入れると塗りやすかったです。

ウォールドアのめくれた木部(補修前)

ウッドリペアマイスター2級認定講座に興味のある方は↓をご覧ください。 www.housing-m.net